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「1通で複数の求人」と『将来的な海外駐在』。JACリクルートの紹介メールで考えたこと|JACリクルート体験談⑩

別の担当の方から、新しい求人紹介メールが届いた

これまでの記事では、ある求人について「詳細を確認したい」と返信したあとのやり取りをお伝えしてきました。そんな活動を続けているなかで、今度は別の担当コンサルタントの方から、新しい求人のご紹介メールが届きました。

メールの形式は、これまでと同じ選択式でした。「1. 応募する」「2. 応募しない」「3. 詳細を確認したい」「4. その他」から選んで返信するスタイルです。この形式には毎回助けられていて、今回も「いきなり白黒つけなくていい」という安心感がありました。

ただ、メールを開いて中身を読み進めると、これまでとは少し違う点に気づきました。1通のなかに、複数の求人がまとまって紹介されていたのです。

1通のメールに「複数のポジション」が入っていた

紹介してくださったのは、ウレタンやゴム、樹脂、複合材といった材料をベースに、自動車から身近な生活用品まで幅広い製品を手がける大手メーカーでした。会社名は伏せますが、ここでは A社 と呼ぶことにします。

驚いたのは、A社の求人が1種類ではなかったことです。同じ事業部のなかで「設計」「開発」「生産技術」という複数の職種がそれぞれ募集されていて、さらに別の事業部の生産技術(発泡品の加工技術)の求人まで含まれていました。

選択肢が多いのは、一見ありがたいことのように思えます。けれど実際に並べて見てみると、「自分はどれに応募すればいいのだろう」と、かえって迷ってしまいました。職種が違えば、求められる経験も、入社後の働き方も変わってきます。1通のメールに複数の入口があるというのは、自由でもあり、悩ましくもあるものでした。

1通の紹介メールに設計・開発・生産技術など複数のポジションが含まれていたことを表すイメージ図

「設計」「開発」「生産技術」は何が違うのか

迷ったので、まずは職種ごとの違いを自分なりに整理してみることにしました。同じ「ものづくり」でも、関わる工程によって役割はかなり変わります。

ざっくり言うと、「開発」は新しい材料や製法そのものを生み出す上流の仕事、「設計」はお客さまの要望に合わせて製品の形や仕様を決める仕事、そして「生産技術」は、その設計をどうやって安定して量産につなげるか、設備や工程を整える仕事、というイメージです。今回のA社の設計職には、顧客仕様に合わせた製品設計や、形状の提案、お客さまへのプレゼン・折衝といった内容が書かれていました。

これまでの記事でも触れてきたとおり、私のこれまでの経験は、製造現場での機械修理や設備改善が中心です。そう考えると、自分にいちばん近いのは「生産技術」だな、と感じました。設計や開発にも興味はありますが、これまで積んできた経験がそのまま活きるのは、やはり量産に向けて設備や工程を整えるポジションだと思えたのです。

職種をまとめて紹介されたときは戸惑いましたが、こうして役割の違いを並べてみると、「自分の経験はどこに当てはまるのか」を考える良い機会になりました。

企画から量産までの流れの中で設計・開発・生産技術の役割の違いを示したイメージ図

気になったのは「将来的な海外駐在」という一文

職種の整理がついてきたところで、もう一つ目に留まった一文がありました。仕事内容のなかに「将来的な海外駐在」と書かれていたのです。勤務地の欄にも、国内の愛知県だけでなく、アジアや北米など複数の海外拠点が挙げられていました。

これは、考えてみればとても大きなポイントでした。海外駐在の可能性があるということは、キャリアとしての広がりがある一方で、生活そのものが大きく変わる可能性があるということでもあります。

良い面を考えると、海外でのものづくりに関われるのは、エンジニアとして貴重な経験になりそうです。視野が広がり、できることも増えるかもしれません。一方で、考えておくべき点もあります。家族との生活、住む場所、子どもがいる場合の環境の変化など、自分一人では決められないことが関わってきます。「魅力的だけれど、すぐには飛び込めない」というのが、正直な気持ちでした。

国内拠点とアジアや北米などの海外拠点を結び、海外駐在のキャリアの広がりと生活との両立を示したイメージ図

40代の自分は、これをどう受け止めたか

これまでの記事でお伝えしてきたとおり、私の転職活動の優先順位は一貫して「勤務地 > 年収 > 職種」です。

この優先順位に照らすと、「将来的な海外駐在」という条件は、最優先である勤務地に直接かかわってきます。職種として生産技術に興味があり、年収のレンジも極端に外れているわけではなかったものの、勤務地が国内にとどまらない可能性があるという点は、40代の自分にとって軽く考えられるものではありませんでした。

とはいえ、「海外駐在があるから即お断り」と決めてしまうのも、少し早い気がしました。あくまで「将来的な」可能性であって、必ずしもすぐに駐在するとは限りません。実際の頻度や、本人の希望がどこまで考慮されるのかは、求人票だけでは分かりません。こういうときこそ、以前の記事でも書いたように、まずは詳細を確認したり、面接で直接たずねてみたりする価値があるのだと思います。

複数のポジションと、海外駐在という大きなテーマ。一度に多くのことを考えさせられる求人でしたが、そのぶん「自分は何を大事にしたいのか」を改めて見つめ直すきっかけになりました。

まとめ

  • 1通のメールに設計・開発・生産技術など複数のポジションが入っていることがあり、選択肢が多いぶん「自分はどれに合うのか」を整理する必要がある
  • 設計・開発・生産技術は、ものづくりの流れの中で役割が異なる。自分のこれまでの経験がどこに当てはまるかを考えると、応募先を絞りやすい
  • 仕事内容に「将来的な海外駐在」が含まれる場合、キャリアの広がりという魅力と、家族や生活への影響という現実の両面で考える必要がある
  • 大きな条件が出てきたときも、すぐに白黒つけず、自分の優先順位(私の場合は勤務地>年収>職種)に照らして判断することが大切だと感じた

次回は、この複数ポジションの求人に対して、実際にどの職種を選び、どんな返信をしたのかをお伝えしたいと思います。

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