面談後、また新しい求人紹介が届いた
JACリクルートの担当コンサルタントの方から、新たに求人紹介のメールが届きました。
今回ご紹介いただいたのは、ある自動車部品メーカー(ここでは仮にE社とします)での保全職。勤務地は愛知県内、雇用形態は無期雇用(正社員相当)の月給制です。
以前の[体験談⑧](/blog/jac-maintenance-night-shift)でも設備保全の求人をご紹介いただいたことがありましたが、今回の求人を読んで驚いたのは、「保全」という仕事がひとくくりではなく、大きく2つの領域に分かれているということでした。
「設備保全」と「型保全」——同じ保全でも中身が違う
今回の求人には、保全の仕事内容として2つの領域が記載されていました。
設備保全
ひとつめは設備保全。加工機や組付機といった生産ラインの設備を対象とした保全業務です。
具体的には、突発的な故障が起きたときの診断と処置、再発防止のための予防保全・改良保全、そしてラインが止まっているタイミングを利用した計画保全や、定期的な部品交換・点検が含まれます。
私がこれまでの製造現場で経験してきた「機械の修理」「設備の改善」に最も近いのが、この設備保全です。突発故障に対応する緊張感と、再発防止策を考える面白さがある仕事だと感じました。
型保全
もうひとつは型保全。こちらは、鋳造や樹脂成型で使われる金型のメンテナンスを専門とする保全です。
金型というのは、溶かした金属や樹脂を流し込んで部品の形をつくるための「型」のこと。使い続けると摩耗や変形が起きるため、定期的に点検・部品交換・溶接や仕上げによる修繕を行い、製品の品質を維持する必要があります。
正直なところ、「保全」と聞いてこの型保全のことまでイメージできる人は、未経験者にはほとんどいないのではないかと思います。私自身、設備保全の経験はあっても、金型のメンテナンスという領域があることは、この求人で初めてはっきり意識しました。
違いを整理してみる
設備保全と型保全では、対象も作業内容も、求められるスキルもかなり異なります。以下の図で整理してみました。
設備保全は「生産ラインの機械全般を守る仕事」、型保全は「金型という精密な道具を守る仕事」。同じ「保全」という言葉でくくられていますが、中身はかなり違います。
求人票に「保全職」と書かれていても、実際にはどちらの領域なのか(あるいは両方なのか)で、日々の仕事の内容はまったく変わってきます。応募前に「この保全は、設備と型のどちらが中心ですか?」と確認するだけでも、入社後のミスマッチを防げるのではないかと感じました。
二交代勤務(昼勤・夜勤)をどう考えたか
今回の求人には、勤務体系として昼勤・夜勤の二交代制と記載されていました。
以前の[体験談⑧](/blog/jac-maintenance-night-shift)でも夜勤について触れましたが、あのときは「4週間に1回のローテーション」という比較的少ない頻度の夜勤でした。今回はシフト制の二交代ということで、夜勤が定常的に組み込まれている働き方です。
40代で家庭がある立場として、二交代勤務をどう受け止めたか。正直に言えば、不安がなかったわけではありません。ただ、二交代にはデメリットだけでなく、知っておくべき側面もあると感じました。
確認しておきたいポイント
二交代勤務の求人を検討するとき、求人票だけでは分からない点がいくつかあります。私が気になったのは以下のような点です。
- シフトの切り替わりサイクル:1週間ごとに昼夜が入れ替わるのか、もっと長い周期なのか。サイクルが短いほど生活リズムの調整が難しくなる
- 夜勤手当の有無:二交代勤務には夜勤手当がつくことが多い。日勤のみの仕事と単純に月給だけでは比較しにくい
- 休日の取り方:シフト制の場合、土日が必ず休みとは限らない。家族の予定との兼ね合いをどう調整するか
- 体力面のサポート:仮眠室の有無、シフト間の休憩時間、健康診断の頻度など、会社としてのサポート体制
これらはすべて、求人票の「昼勤・夜勤の二交代制」という一文からは読み取れない情報です。応募を検討するなら、コンサルタントの方を通じて確認しておきたいところだと思いました。
二交代を「合わない」と即断するのはもったいない
二交代勤務と聞くと「きつそう」「家庭と両立できなさそう」と反射的に避けたくなる気持ちはよく分かります。私も最初はそうでした。
ただ、冷静に考えると、二交代だからこそのメリットもあります。たとえば、夜勤明けの翌日が休みになるシフトであれば、平日の昼間に自由な時間が生まれます。役所の手続きや通院など、日勤では難しい用事をこなしやすくなるのは、地味ですが実用的な利点です。
大事なのは、「二交代=無理」と条件だけで切り捨てるのではなく、具体的なシフトの中身を確認してから判断するということではないかと思います。
今回の求人を受けて感じたこと
今回の求人紹介を通じて、私が一番大きな学びだと感じたのは、「保全」という仕事の幅広さです。
転職活動を始める前の自分は、「保全=壊れた設備を直す仕事」としか思っていませんでした。でも実際には、生産ラインの設備を守る「設備保全」と、金型という精密な道具を守る「型保全」という、異なる専門性を持つ領域が存在していました。
この違いを知っているかどうかで、求人票の読み方も変わります。「保全」と一言で書かれていても、自分の経験やスキルに合った領域なのかを確認する視点が持てるようになるからです。
二交代勤務についても、条件だけ見て判断するのではなく、シフトの具体的な中身や手当の有無、生活への影響を確認してから判断するという姿勢が大切だと改めて感じました。
まとめ
- 製造業の「保全」には「設備保全」と「型保全」という異なる領域がある。求人票に「保全職」と書かれていても、中身は大きく異なる場合があるので確認が必要
- 設備保全は生産ラインの機械全般が対象、型保全は鋳造・樹脂成型の金型が対象。求められるスキルも違う
- 二交代勤務(昼勤・夜勤)は、シフトの切り替わりサイクルや夜勤手当、休日の取り方など、求人票の一文だけでは分からない情報が多い。コンサルタントの方に確認してから判断するのが望ましい
- 「二交代=無理」と即断せず、具体的なシフト内容を確認してから判断するという姿勢が大切
- 転職活動では、職種名だけで判断せず、「この仕事の中身は具体的にどういうものか」を掘り下げて理解することが、ミスマッチを防ぐ第一歩になる