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「今は入社まで決めてなくても、会ってみませんか」JACリクルートの『催促』メールで考えたこと|JACリクルート体験談⑨

「詳細を確認したい」と返信してから、止まっていた

前回(⑦)の記事でお伝えしたとおり、JACリクルートの担当コンサルタントの方からご紹介いただいた生産技術職の求人に対して、私は「3. 詳細を確認したい」という選択肢を選んで返信しました。

勤務地が自宅から遠いこと、年収レンジが希望をやや下回ること——この2点がひっかかっていたものの、職種としてはこれまでで一番興味を持てた求人だったからです。いきなり断るのは早い、もう少し情報を集めてから判断したい。そう思っての「詳細確認」でした。

ところが、返信してからしばらくのあいだ、私の中で判断が止まっていました。詳細が届いても、勤務地の問題はそう簡単には解決しません。通勤時間を計算してみたり、リモートワークの可能性を調べてみたり——頭の中でぐるぐると考えながらも、返事を出せずにいました。

転職活動をしていると、こういう「迷ったまま宙ぶらりんになる」状態が意外と続くことがあります。GO/NOGOを決めようとするほど、考えすぎて動けなくなる、という感じです。

担当コンサルタントから「応募の可否をご連絡ください」という丁寧な催促メールが届いたことを表すイメージ図

担当コンサルタントの方から「催促」メールが届いた

そんなある日、担当コンサルタントの方からメールが届きました。内容を要約すると、「以前ご紹介した求人について、ご応募の可否をご連絡いただけますと幸いです」というものでした。

正直に言うと、最初に件名を見たとき、少し身構えました。「催促されている」と感じたからです。でも、実際にメールを読んでみると、受け取った印象はまったく違いました。

文面は丁寧で、圧迫感がありません。「お急ぎいただく必要はありませんが」という一文があったかどうかは記憶が定かでないのですが、全体のトーンとして「急かしている」というより「確認させてください」という温度感でした。

考えてみれば、担当コンサルタントの方は私の転職活動を一緒に進めてくれているパートナーです。返事がなければ、その方も次のステップに進めません。催促というより、自分が止めていた進行を再起動してもらった、という感覚の方が近いかもしれません。

「今すぐ入社を決めなくても、まず会ってみる価値がある」

このメールで私の心に一番残ったのは、本文に添えられていた次のような趣旨のメッセージでした(原文をそのまま引用するのではなく、内容を私の言葉でお伝えします)。

> 現時点で入社とまでは考えられなくても、面接(面談)を通じて企業と直接お会いすることで感じられる魅力や良さがある。今後のキャリア形成の気づきにもつながる。

これを読んで、「確かにそうだな」と思いました。

私はずっと「応募する=入社する」という前提で考えていたのかもしれません。でも実際には、面接はあくまでも「会って話す場」です。そこで初めて分かることも多い。逆に言えば、面接に行かなければ分からないことが山ほどある、ということでもあります。

「勤務地が遠いから無理かもしれない」と思っていても、実際に企業の人と話してみると、フレックスや在宅勤務の実態が想定と違ったり、職場の雰囲気が想像以上に自分に合っていたりすることがあります。逆に「条件は良いが、話してみたら何か違う」と気づくこともある。どちらにしても、面接で直接会うことで得られる情報量は、求人票を読むだけとは段違いなのだと気づかされました。

入社を決めていなくても面接で会う価値を3つのカードで図解したイメージ図

転職活動で迷ったとき、「まだ決めていないから応募できない」と考えがちですが、むしろ「迷っているからこそ、まず会いに行く」という発想の転換が大切なのかもしれません。

今回の求人——住友理工の生産技術職

改めて、今回ご紹介いただいた求人について整理しておきます。

紹介先は住友理工株式会社。自動車部品などを手がける大手メーカーです。ポジションは生産技術職で、勤務地は愛知県小牧市の製作所でした。

なお、これまでの本ブログでは紹介先の社名を伏せてきましたが、住友理工さんは上場企業であり、公式サイトでも生産技術職の募集情報を公開しているため、今回は社名を出して書きます。一方、エージェント経由でいただいた年収などの非公開の条件面は引き続き伏せます。

仕事の内容としては、大きく4つの柱がありました。

  • 自動化設備の開発:工場の生産ラインに自動化技術を導入・開発する
  • 設備メーカーとの折衝:仕様・コスト・納期について、国内外の設備メーカーと交渉する
  • 新規設備メーカーの開拓:海外を含む新しい設備メーカーを探して取引先を広げる
  • 設備故障の要因調査と自主保全の標準化:トラブル原因を究明し、再発防止のルールを整備する
住友理工の生産技術職の仕事内容を4つのカードで図解したイメージ図

雇用形態は無期雇用。前回の記事(⑦)でこの求人を「B社」として紹介していたのは、このような社名についての守秘義務を意識したためでした。今回、社名を明示できる理由についても、上記のとおりです。

どう考えたか——勤務地と職種、天秤にかけて

催促メールを受け取り、改めて自分の気持ちを整理してみました。

私の転職活動の優先順位は一貫して「勤務地 > 年収 > 職種」です。この優先順位に照らすと、愛知県小牧市という勤務地は、自宅から車で1時間以上かかる距離です。最優先条件から外れている、というのが正直なところです。

一方で、職種への興味はこれまでで一番です。これまでの製造現場での機械修理・設備改善の経験を活かしながら、自動化設備の開発や設備メーカーとの折衝といった、より幅広い仕事に携われる。そこにはたしかに魅力を感じていました。

そして担当の方のメール——「入社を決めていなくても、まず会いに行く価値がある」という言葉——が、じわじわと効いてきました。

勤務地が遠いというひっかかりは変わらないけれど、だからこそ面接で直接確かめてみる価値があるのではないか。在宅勤務の実態は?転勤の可能性は?フレックスの運用は?求人票だけでは分からないことが、会って話せば見えてくるかもしれない。

「断るのはいつでもできる。でも、会わなければ何も分からない。」——そんな気持ちが、少しずつ固まってきた段階です。

まとめ

  • 担当コンサルタントからの催促メールは「急かされた」というより「止まっていた判断を再起動してもらえた」感覚だった
  • 「入社をまだ決めていなくても、まず面接でお会いすることに価値がある」というメッセージは、面接=選考通過・入社決定という思い込みをほぐしてくれた
  • 住友理工さんは上場企業で公式サイトでも生産技術職を募集しているため社名を記載しているが、年収などエージェント経由の非公開条件は引き続き伏せている
  • 迷ったときは「断るのはいつでもできる、でも会わなければ分からないことがある」という発想の転換が助けになることがある

次回は、この催促メールに対して実際にどう返事をしたのか、そして面接に進む決断をしたのかどうかをお伝えします。

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